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長身女性の小説

長身女性の小説を書いていきます。 よろしくおねがいします。

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GTS48-8

「よしっ、今日もがんばっていこ~」
「福山さんやる気満々ですね。」
「当然。仕事の鬼だからな。早くGTS48を立ち上げないと。」
「ふ~ん、私はまたラッキートラブルが起こらないかなって期待で楽しみなんだと思ってました。」
「かれん・・・お前、最近キャラが変わってきてないか?いちいち言葉がとげとげしいぞ。」
「福山さんがエッチだから悪いんですよ!」
「いやっ、俺はそんなことないけどな。前回のアクシデントだってゴキブリが悪いんだろ。
でもそういえばあの後ゴキブリなんか見つからなかったな…」
と首をかしげながら福山は言った。
「あっ!まあゴキブリなんてどうでもいいじゃないですか。さあ、今日はどんな人がくるのかな?」
ゴキブリなどいないのに叫んでしまった後ろめたさから、かれんは慌てて話を変えた。
「ん?まあいいか。じゃあ次の面接を始めようか。次の人は新しいタイプの人だぞ。」
「どういうふうにですか?何が違うんですか?」
「まあ、もうすぐ会えるから。すぐにわかるよ。」


「それじゃ、高井佐希さん。入ってください。」
「はいっ。」
返事の後、ガチャリとドアが開いて美少女が入ってくる。
その姿を見てかれんは違和感をおぼえた。
「あれっ?ちっちゃくないですか?」
「えっ?ちっちゃいですか?そんなこと言われたの初めてですけど・・・」
高井佐希は部屋に入ったところで予想外の言葉をかけられ戸惑っていた。
そこにかれんが続ける。
「だって、ドアをくぐらずに入ってこられましたから・・・」
「えっ?普通のことでは・・・?」
そこで、福山が口を挟む。
「ここは普通の女の子の集まりじゃないからね~かれん、とりあえず横に並んでみなよ。」
「は~い」
元気よく返事をするとかれんは立ち上がり、佐希の横に並んだ。
「やっぱり。私よりもちっちゃいですね。初めてですねそういう人は。」
「私、これでも193cmあるんですけど。私よりも大きいあなたは一体・・・」
そういいながらかれんの顔を見上げた佐希は、
「あ~っ!あなたは!かれんちゃん?」
「はっ、はい。そうですけど・・・」
「すごい!かわいい!でもほんとうに私よりもおっきいんだ・・・この大きさでこのかわいさ・・・
まさに奇跡としか言いようがない!」
「そんなことないですよ・・・」
あまりにも佐希が熱をもってかれんに迫ってくるので、たじろぎながら答える。
「いやいやいや!そんなことありますって!私アイドル大好きなんでいろんなアイドル見てますけど、
かれんちゃんがダントツでかわいいですから!写真やテレビで見ててもそう思うんだけど、現物はさらに
かわいい!かれんちゃんはあんまりイベントにもでないし初めてみたんですけどこんなにかわいくて大きい
なんて夢にも思ってなくて・・・」
「わかりました。ありがとうございます・・・」
佐希に押されてたじたじになっているかれんを見かねて、福山が助け舟を出した。
「高井さん、かれんのこと好きなのはわかったからとりあえず面接を始めましょうか。」
「あっ、はい。わかりました。すいません。かれんちゃんのことになると我を忘れてしまって・・・
かわいいっていうのももちろんなんですけど、私のような長身にとっては希望の星みたいなところもあって、
でも正確な身長はわかってなかったんですけど。HPは160cmのままだし。でもどう見たってそんなはずないですし。
私レベルの長身ではあるだろうと思っていましたけど、まさか私よりもこんなに大きいとは思ってませんでした。
こう見えても私だって学校では男子を含めても一番の長身なんです。私より大きい人はここ3年は見てなかったです。
それがまさかかれんちゃんだなんて・・・」
「わかった、わかった。かれんのことはまた後から聞くとして・・・とりあえず座って。かれんも自分の席にもどって。」
「はいっ!」
「は~い。」
2人は返事をしてそれぞれの席へと戻っていった。


「それでは、改めて聞きます。自己紹介をお願いします。」
「はいっ!高井佐希、18歳高校3年生です。趣味はアイドルのイベントに行くことです。あと、スポーツも好きで
結構できるほうではないかなと思います。」
「どうしてGTS48に応募されたんですか?」
「それはほかのアイドルのイベントに行ってた時に教えてもらったんです。もともと本当はアイドルになりたかったんですけど
背が高くなりすぎてあきらめてたんです。実際に応募したこともあったんですけど、それで落とされたんです。
それがこんなユニットができるなんて、もう応募するしかないじゃないですか!しかもかれんちゃんと一緒にできるし。」
そういうと佐希はかれんのほうをみて顔を赤らめた。
「そんなにかれんのことが好きなの?言っちゃなんだけどマニアックだね・・・」
「かれんちゃんはCSでやってたあの伝説の番組以外の露出が極端に少ないですからね。ネットにもほとんど情報が上がらないし。
でもそれが神秘性を高くして、マニア心をくすぐるんですよね。やっぱりプロデューサーさんはそれを狙ってたんですか?」
「ま、まあね。かれんは長い目で育てていくつもりだからね。一気に露出すると飽きられるのも早かったりするし・・・」
ちょっとどもりながら答える福山の横顔を見ながら、かれんは
(絶対うそだよ・・・福山さんにそんな深い考えがあるはずないと思うけどな。でも尊敬のまなざしで福山さんを見てる
高井さんの夢を壊さないほうがいいだろうな。)
と思って黙っていた。
「やっぱり、アイドルを売り出すためには色々と戦略があるんですね!ところで、GTS48って190cm以上にしか応募資格ない
ですけど、そんなに応募あるんですか?私としてはユニットが組めるか心配なんですけど・・・」
「それが・・・まだ詳しいことは言えないけれど結構応募あるよ。日本にもこんなに長身美少女がいるんだなって
びっくりするぐらい。さっきかれんが高井さんを見てちっちゃいって言ったけど、応募者の中では高井さんが一番
小さいからね。」
「そうなんですか!応募条件から言ったら最低レベルになるのかもしれないですけど、まさかそんなに私よりも大きい人がいる
なんて・・・そういえばかれんちゃんて私よりも全然大きかったですけど、何cmあるんですか?」
「その答えを言う前に・・・君たちファンの間では何cmってことになっているの?」
「私もいろいろと検証してみたんですけど、さっきも言った通り露出があまりないですし、最後に見たのが半年前で
その時の見立てでは198cmでした。2mはないのかなって。」
「おっ、なかなかいいところつくね。半年前ならそのくらいかな。でもそれからまだ成長してるからね。」
そう言って福山はかれんのほうを見る。
ちょっと恥ずかしそうな顔をしながらかれんは答える。
「もう~女の子に身長は聞かないのがマナーじゃないですか?べつにいいんですけど・・・今は204cmだと思います。
(あれから伸びていなければ・・・)」
そう答えながらもかれんは服や靴がきつくなってきているということを言い出せずにいた。
「そんなにあるんですね。私よりも10cm以上大きいんだ!」
「ちなみに言っておくと、GTS48応募者で2番目に小さいのがかれんだからね。」
「えっ!マジですか?私よりも大きい人なんて男でもそんなにいないですよ・・・私そんな中に入って大丈夫ですかね・・・
まだ入れたって決まったわけじゃないんですけど・・・」
「まあそのくらいの小さい人がいてもいいと思うんだけどね。かわいさでは他の人に引けは取ってないし。
それにユニットにはいろんな役割があるからね。」
「私小人キャラになっちゃうんですね。普段は大巨人扱いされてるんですけど。」
「それもギャップになっていいんじゃないかな。それじゃ、今日はこの辺で。」
「はいっ!ありがとうございました。よろしくお願いします。」
そう元気よく返事をすると高井佐希は部屋から出て行った。


「私よりも小さい人もいるんですね。ドアをくぐらないで入ってくる人はなんか新鮮でした。」
「ま、いままで大きな人が続いたからね。でも小さい人(小さくないけど)もいたほうがいいでしょ。」
「そうかもしれないですね。私にはよくわかりませんけど。敏腕プロデューサーの福山さんなら深い考えがあるんでしょう。」
「なんかかれんが言うと嫌味っぽく聞こえるけど…」
「他意はありませんよ。高井さんの夢を壊さないでくださいね。」
そうかれんから言われても納得のいかない表情で首をかしげる福山であった。
  1. 2015/10/26(月) 01:07:49|
  2. GTS48
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竹長育枝の事情(13)Grand Blueさん投稿作品

(13)
「3年生もまた同じクラスだね、光輝お兄ちゃん!」
「うわ、そうなの?これで12年連続同じクラスじゃない。こんなことってあるのかな」
「現にわたしたちが達成してるじゃない。えへへ」
幼稚園から10年以上育枝ちゃんと一緒にいるぼくは彼女と離れたことがない。それは文字通り距離的にも言える。クラスでも別クラスだったことは今までに一度だってないし、家はお隣だし、家族旅行だって、必ず両家一緒に赴く。運命の赤い糸なんてオカルトを信じる気にはならないけど、実際にこんな状況下にいると、何色であれ、本当に糸か何かで繋がれているんじゃないかって思う。
「それにしても、毎年同じだけど、掲示板の前は人だらけで全然近づけないね。それなのに、よくこの位置から組と名前が見えるね」
「わたし、眼は良いからね!」
「いや、その高さから見下ろしたらもっと遠いはずだからね?タンジェントだよ、タンジェント」
「数学の話しないでよ!それに今更だよ。わたしからしたら、何でも角度ありすぎるんだから」
今立っている場所からでさえ、掲示板の文字は視力検査の1番下の大きさより小さい。それに、常人より遥かに高い育枝ちゃんの目線からだったらその距離も遠い。それにも関わらず、彼女の視力にかかれば何てことはない。体のサイズ以外も、基本的に規格外なのかもしれない。
そこへ校内放送のチャイムが鳴る。
「生徒のみなさんは、自分のクラスを確認したら、教室へ移動してください。本日はHRが終わり次第、身体検査を行います。場所は各担任の先生から確認してください」
なんでも、今年から学習内容が新カリキュラムになるらしく、それに伴って、始業式の今日から身体検査を行うようになったという話を春休みに入る前に聞いたことがある。
その4文字を聞いた育枝ちゃんのテンションの低下は遥か下にいるぼくにも感じ取れた。
「は~、またこの時期が来ちゃったんだね……」
きっと肺活量も相当なんだろうな、と1人考えながら、そのため息を聞いた。
「正確な数字を知るのは必要だと思うよ?」
「いいよ、そんなの。結局去年より大きくなったんだから。わたしの場合、大きくなったのがわかるから、それだけでいいよ……」
これは今の育枝ちゃんにはタブーかもしれない。なぜなら、去年の初めまではようやく止まったと思われていた身長が、それから再び伸び始めたのだから。それも、幼馴染のぼくの目測で、以前にも増して、だ。その伸びが正確な数字となってわかるとなれば、ぼくも知るのは望むところである。少なくとも、本人以上には。
「どうせまためちゃくちゃ伸びてますよーだ!どうせ50cmくらい伸びてるんじゃないの!?もうそんなので驚きませんよーだ!」
掲示板の人の波から離れて2人で中庭を歩きながら、可愛い声で叫んだ。
一瞬ぼくも基準が麻痺してしまっていたが、50㎝の成長は0歳児並みの成長だ小学校低学年でも、120㎝から50㎝伸びれば170㎝になってしまう。育枝ちゃんの中の感覚は思いっきり規格外だった。確かに、彼女は爆発的に成長し始めた小学校入学から、だいたい毎年そのくらいのペースで成長し続けたのだ。そのような感覚になっても仕方のないことかもしれないが、やはり数字が数字だけに、改めてぼくは彼女の成長パワーの凄さを思い知る。
余談だが、彼女ほどの巨体だと声帯も大きく、声が低くなるはずだが、不思議と、年相応の可愛らしさを保った声だ。これまた規格外。
「まあ何はともあれ、受けるほかないよ。それより、興奮するのは良いんだけど……もうちょっと歩調を下げてくれない……!?」
「あ、ごめんね」
大の大人の身長より遥かに長いその脚。育枝ちゃんの巨体のバランスを考えたとしても、長過ぎる。スーパーモデル以上の脚の比率だ。体の5割以上、いや5割5分、いや、もしやそれ以上……?
とにかくぼくの目線よりも遥かに高い位置にある腰骨から伸びる脚が作るストライドは、走るくらいじゃないと追いつけないほどの歩調になる。体力に自信のあるぼくが少し息をするくらいの状態で教室に着いた。
教室のドアを体操座りくらいになるまでしゃがんで、育枝ちゃんが通る。
育枝ちゃんが学校で体を屈める必要がある場面がドアをくぐる時だ。育枝ちゃんのお父さんの会社の業績は相変わらずのようで、個人資産は日本人では異例の、世界の長者番付でも上位ランクインを果たしている。そんなお父さんの前で、育枝ちゃんはある日ふと一言こぼしたらしい。
「学校の天井が低いんだよね~。何とかならないかな~」
きっと彼女は叶うことなど考えず、ただの愚痴程度のつもりで発言したのだろう。しかしそれを耳にした親バカのお父さんは、ポケットマネーで、去年の夏休みの間に学校の天井を全て5mまで高くしてしまったのだ。そのため、校舎内でも育枝ちゃんは背筋を伸ばしていられる。しかしドアに関しては、育枝ちゃんが難なく通れるほどにしてしまうと、他の一般生徒が動かせるだけの重さを実現することができなくなるという理由から、ドアのみ既存のサイズのままなのだ。数メートルのサイズと軽さを兼ね備えるためには、素材の強度に難ありとのことだ。何にしろ、親バカと日本の技術力に脱帽だった。
HRが始まる。育枝ちゃんサイズの特注机と椅子は教室の最後尾だ。もちろん、座っていても教壇に立っている新しい担任教師の頭より視線は高い。
これからの連絡事項が終わり、クラスのみんなは移動の準備を始める。更衣室へのだ。体操服などの準備をしていると、育枝ちゃんと仲の良い翔子さんがいつも通りにやにやしながら近づいてきた。
「おはよ~、お二人さん。今年もよろしくね~」
「翔子ちゃん!また一緒だねー!やったやった!」
ぼくも続いて挨拶する。育枝ちゃんと翔子さんは互いに手を取り合い、喜んでいる。育枝ちゃんは掌がぼくの顔ほどもあるので、親指と人差し指だけで掴んでいるが。
「光輝王子、今年もいっぱいスキンシップできるわね~」
にやにや顔を崩すことなく、しょうこさんは、豊かさをより一層増したその学年“トップクラス”の胸をぼくの腕に押し付けてきた。お馴染みのものとなってしまっているこのスキンシップをぼくは速やかに制し、すり抜ける。ぼくが死角となって育枝ちゃんには直接見えなかったようだった。
「あらつれない。でも顔は赤いわよ、王子?」
「もうからかわないでよ」
これは声のトーンを落としてヒソヒソ話している。
「王子は巨乳もいけるクチよね~。あの子を除いた学年で1位の私のも、1番近くにあんな立っっっ派なもんがあったらそりゃ満足できないわよね~」
「ちょ、何言ってるんだよ!」
翔子さんは育枝ちゃんの方へ目配せしながら相変わらずからかいの口を止めなかった。ぼくは思わず大きな声を出してしまった。
「もう、2人して何話してるの?もう行かないと遅れちゃうよ?」
育枝ちゃんは幸いにも一連の会話を聞き取れておらず、特注の体操服を手に立ち上がり、動き出す。
「あ、ちょっと待ってよ、育枝ちゃーん」
翔子さんもそれに続く。去り際、翔子さんはぼくを一瞥して育枝ちゃんを流し目で見て、再びぼくに視線を戻し、舌を出した。
入る時同様、思いっきり体を屈めて出て、更衣室の方へ曲がろうとしている育枝ちゃんが窓越しに見える。そのとき見えた。これまた特注のセーラー服の胸元をキツそうに思いっきり押し上げている、中学3年にして成熟した大きな乳房だ。育枝ちゃんの一歩となると相当の力が働いているのだろう。胸は歩くたびにゆさゆさと揺れていた。きっと、このクラスの女子の胸を全て集めたとしても、その2つの豊かさには敵わないのだろう。何しろ、体格からの絶対値が違うのだから。
「翔子さん、今回はぼくの負けだよ……」
先ほどよりも明らかに顔が火照っているのが分かる。不覚にも、幼馴染の体に女を感じてしまったことを、思春期のせいにして、自分も足早に更衣室へ急いだ。

「光輝、まだ伸びてんじゃん、良いなぁ」
「でもそろそろ止まるかもしれないよ」
ぼくも去年から2cm大きくなっていた。180の大台まであと少しで、学年でも1番か2番に背が高くなった。
男子の身体測定は終了し、更衣も済ませ、教室へ帰るところだ。男友達と話していた。
廊下の交差点に差し掛かったとき、いきなりぼくは誰かに強く引っ張られ、男子の輪から勢い良く外れた。
「あれ、光輝は?」
たまたま輪の後ろにいたため、連れ去られたことに気づかれなかったようだ。
「だ、誰?」
「私だよん」
果たして、翔子さんだった。相変わらずの企み顔だ。
「何だか今回は強引だね。女子の検査は終わったの?」
「私は終わったけど、ちょっとついてきて!」
その答えに疑問符は晴れなかったが、とりあえず時間もあるのであとに続いた。小走りで向かった先は、体育館だった。
「こっちこっち」
入り口からは入らず、傍から身をかがめながら壁沿いに進んでいった。身体測定は全学年保健室で行ったはずで、体育館では何も行われていないはずだが。
体育館の床の足元にある、通気用の小窓が開いていた。
「まあ見てみなされ」
ぼくは小首を傾げながら、言われた通り、窓から覗き込んだ。
「な!い、育枝ちゃん!?」
覗いた先には、身体測定の道具一式と、保健の先生と、体操着姿の育枝ちゃんだった。
「育枝、ただでさえ目立つじゃない。だから先生が気遣って、1人だけ体育館で内緒に検査することになったのよ」
「なんで翔子さんは知ってるの」
「そりゃ、ずっと一緒にいて検査しなかったらわかるよ」
確かに、すぐ納得した。
みなの面前で驚異的な数字を叩き出したら瞬く間にそれが広まってしまうことだろう。育枝ちゃんはそれをあまり好まない。良い措置だ。
「いや、それでなんでその検査を覗いてるの」
「だって、知る義務があるでしょう」
確かに、すぐ納得した。いやしてしまった。ぼくとしては幼馴染という1番近い存在として知っておきたいことだ。
「いやいや、流石にぼくが覗くのはまずいでしょ、男!男!」
「ちょっと、静かにして!男なら覗いてナンボでしょ!むしろ感謝してほしいくらいだわ。ほら、検査始まった」
紳士として言えば、ここで口論を続けて争うべきだったかもしれないが、好奇心に敗北してしまった。育枝ちゃんへと視線を移した。
「さあ竹長さん。まずは体重を計りましょうか」
先生の言葉が聞こえた途端、翔子さんがぼくの耳を塞いだ。
「覗きは良くても、女の子の体重を知るのはダメ」
口ごたえの余地もなかった。
恐らく人用ではない体重計に乗った育枝ちゃんは、体を強張らせて無駄な抵抗をし、先生が結果をいったと思しき後にガクッとうなだれ、悲しそうに計から降りた。
「身長の前にスリーサイズを測っておきましょうか。まずはウエストから」
育枝ちゃんは慣れたように、膝立ちして体操服をめくり上げた。可愛らしいおへそとうっすらと女性らしい柔らかさと締まり具合の絶妙なバランスの腹回りが見えた。シミひとつない、綺麗なものだった。そして何より、巨体からしてもかなり細いと言えた。
育枝ちゃんに手伝ってもらいながら、メジャーを回す。
「145.5cm」
身長160cmとしたら60cmか。女性の平均サイズが66cmらしいし、相当な細さなのかもしれない。ただ、その数値は小学生の身長ほどあるのだが。
余談だが、このような計算を瞬時にしてしまうぼくは変わっているだろうか、と自問自答した。
「次はヒップね。ここからは体操服を脱いで」
ぼくは思わず目を逸らした。幼馴染とはいえ、女性の裸に近い姿を見るなんて……。きっと、翔子さんも今度は目を塞いでくるに違いない。
「王子、よそ見してないでちゃんと見なきゃ」
裸を見るのは体重を知るより罪は相当軽いらしい。
「ヒップ、213.4cm」
お尻周りで身長を超されたか、とぼくは感慨深い思いになった。身長160cmの女性とすると、88cmということになるか。成人女性並みと言うべきか、中学生にしては成熟していると言えるだろう。
「1年のころは寸胴って言えるくらいだったのにね~」
翔子さんもしみじみとつぶやく。身長が身長だったが、あの頃はよく考えれば幼児体型のようなものだったのかもしれない。
「じゃあ、バストいくわね。去年から随分大きくなったわね」
「えへへ~でしょ~」
身長については喜ばないくせに、胸囲だとむしろ誇らしげに嬉しがっている。
「あの子、ずっとコンプレックスだったからね」
翔子さんみたいなかなり早熟な友人が身近にいると尚更だったのだろう。
「さ、ブラを外して」
「いぃ!?」
「ん、今何か聞こえた気が……」
思わず声を上げてしまった。咄嗟に翔子さんがぼくの体ごと伏せたためなんとか気づかれなかった。
(何やってんのよ!)
(だってさ!)
(朝から意識し過ぎなのよ!全く、そこは他の男子と同じなんだから!)
先程の翔子さんのからかいがここにきて影響したらしい。無意識に胸を意識してしまっていたらしい。ぼくは何も言えなくなってしまった。うつむいていると、
「ちゃんと見なさい」
翔子さんに顔の向きを戻され、固定された。逃げる選択肢はないらしい。
育枝ちゃんの胴廻りに合うブラジャーなんてこの世にない。これもやはり特注品だ。純白のレースのついたデザインだ。純真さをイメージさせる。しかしその生地が作るのは、非常に小悪的な深い深い谷間である。しかも、遠目にも少し盛り上がって見える。この大きさでも小さいのかもしれない。片方のカップ、房だけでぼくの頭は軽くありそうなのに。
女同士でも少し育枝ちゃんは恥ずかしそうだ。一瞬の逡巡があった後、布は無くなり、その玉のような裸はが作り出す双丘と小ぶりな山頂が見えた。
ぼくはその美しさに目を奪われていた。
大きい。体が普通サイズだったとしても十分に巨乳、いや爆乳と言えるほどだ。その肌の張りによって弾力は豊かそうだ。大きさの割りに、全く重力に負けていない。どちらかというと球体に近いように見える。
ぼくは全身が硬直し、火が吹き出そうになる。
「綺麗だ」
パンツ1枚のその肢体はその大きさも相まって、神々しくさえ思えた。目を逸らすことさえおこがましく思えた。
翔子さんは何も言わなかった。
「正確に測りたいから、体をそのまま下に向けて。そうそう」
同様に本人にメジャーを背中まで回させ、天辺に持ってきた数値を読み上げる。
「バスト……242.5cm!」
無意識に一般サイズに置き換えて、またぼくは一層体を熱くした。160cmだったとして、そのバストサイズは100cmに相当する。中学3年生、でだ。ウエストからもわかるように、アンダーバストは小さそうだ。だからカップはサイズ以上に大きい文字のはずだ。
「これは私も負けるわ……」
翔子さんでさえ、ため息を吐いた。
「すごいわね、育枝ちゃん。この1年ですっごく女らしく成長したのね」
「うふふ、そう言われると照れちゃう~」
先生も感心の言葉である。やはり育枝ちゃんは嬉しそうだ。
ここまででかなりのハイライトだ。しかし、大きなイベントが最後に残っている。
身長だ。
あまりにぼくとは差が開きすぎて、正確な成長を日常生活では感じづらくなってしまっているほどだ。しかし、確実に大きく成長している。その事実だけは明確だった。
「じゃあ、お楽しみの身長を測るから、そこに横になって」
「全然楽しみじゃないです」
悪態を吐く育枝ちゃんを無視して、先生はどことなく楽しそうだ。
小学生のうちにそれまでのギネス記録を軽く塗り替えてしまった。人類にとって未知の領域に達し、今なお伸びているその体は、正に人体の神秘なのかもしれない。現に今、神秘に相応しい美しさをぼくは目の当たりにしている。
横たわった育枝ちゃんの足元に徒競走用のメジャーの0cmを合わす。そこからゆっくりとメジャーを伸ばしていく。そのメジャーの伸長永遠にも感じられそうだった。2mを超え、3mを超え、まだまだ伸び続ける。
「1年前の結果はどうだったかしら?」
「確か……313cmだったかな」
途方もない数字だ。
改めて育枝ちゃんの体を見渡す。畳で何帖分を占拠してしまうのか想像できない。キングサイズのベッドを2つ縦に繋げてようやく体が収まる。その巨体を支えるために、果てしなく長い御足は程よく筋肉がついている。しかしゴツゴツとした筋肉然としたものではなく 女性らしいふくよかさも孕んだ極めて女性然としている。一言で表せば艶かしい。その美しい脚は1本でぼくの胴体ほどの太さがある。彼女の大きさを再認識する、そしてまたも身体中の血は駆け巡る。
ようやく先生の足とメジャーの伸びる音が止まった。先生は一瞬の目を細めて、眉を吊り上げた。育枝ちゃんの唾を飲む音が聞こえてきそうだった。緊張感さえ抱く瞬間である。
「竹長さん、あなたってすごいわ……」
「え?」
先生の口調はまるで、もう降参、とでも言っているようだった。
「身長、388cm!」
「えぇ!そんなに伸びてます!?」
ぼくは今度こそ、叫びそうになったのを堪えた。しかし、驚きは隠すことができなかった。朝、彼女は50cmくらい伸びているだろうと踏んでいた。ぼくも多くてそのくらいかと思っていた。だってこの歳でそんなに伸びることさえ異常なのだから。
しかし、結果を見れば、その伸び幅、75cm。予想の1.5倍である。これはその文字通り以上にすごいことだ。
何を意味するか。それは、ここにきて、育枝ちゃんの成長スピードが上がったということだ。しかも大幅に。まるで、1年前までの成長の止まりが準備期間だったかのように。その期間の停滞を取り戻すかのように。
育枝ちゃんも驚きを隠せないようだったが、ぼくとは対照的にそれも少しだったようだ。すぐに嘆息に変わっていた。
すると、メジャーを戻そうとしていた先生がふと表情を変え、育枝ちゃんの腰あたりに足を運んだ。そして何やら体を屈め、もう一度目盛りを見つめた。
「足先から腰骨まで、つまり純粋な脚の長さね。233cm!股下、210cm!」
ぼくは思わずくらくらした。最後にまた大きなパンチを食らったみたいだった。
脚の長さが233cmと言ったら、ちょうど今の育枝ちゃんの身長からすると、0.6倍、つまり頭の先から足先まで、脚が6割も占めているということだ。
バレーボール一般女子の部だと、公式ネットの高さは224cm。育枝ちゃんは脚の長さだけでそれを優に超えてしまったのだ。しかも、股下の長さからして、爪先立ちしたら股越しだってできてしまうかもしれない。
「本当に、規格外って言葉が似合う子よね」
翔子さんが呆れたようにつぶやく。しかし、今のぼくにはその言葉は耳に入ってこなかった。なぜならぼくはいつものぼくではなかったから。たった今目の当たりにした現実にあてられてしまったのかもしれない。ぼくは、そこに昏倒してしまったのだ。
後から思い返せば、これはぼくの、男としての人生に大きな轍となって残り、それからのぼくはそれに沿って走って行ったのかもしれない。

竹長育枝 14歳
身長 388cm
バスト 242.5cm
ウエスト 145.5cm
ヒップ 213.4cm
638268_1444584156.jpg
  1. 2015/10/16(金) 00:48:24|
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笹月優の成長

「あれ?優、どこか出かけるの?」
とある日曜日、いつもならせっかくの休みなのでと深い睡眠に陥っているはずの早朝に、なんとなく目を覚ました私は玄関を出ようとしている妹、笹月優の姿を見かけた。
規格外ともいえる長身と肉体美、そして爆乳を持ちながら、それでもかなり余裕のありそうなジャージを着た姿で出かけようとしていた。
そういえば最近、この服装でいること多いわね…というかこの格好しか見てないかも…
「あ、おはよう姉さん。うん、ちょっとトレーニングに行こうかと思って」
トレーニング?その言葉に、私の頭には最近優に持っていたとある疑問が浮かんだ。
優がレスリングに対しての情熱を失い、それから突然アイドルになりたいと言い出してから2か月ほど。
そしてつい1ヶ月程前には、アイドルになるための面接を受けたそうだ。
その次の日から、優は時間を見つけては出かけるようになり、夜にはクタクタになって帰ってくるという日が続いていた。
そんな優の姿に、少し心配になりながら疑問を持っていたんだけど…レスリングを諦めてから、殆ど運動などしていなかったはずなのになんで急にトレーニングを始めたのかしら?
「・・・・・・・・そうだ姉さん。よかったら付いて来てもらえるかな?」
「え?」
「姉さんには、ボクがやろうと思っていること、知っていてもらいたいんだ。ようやく成果も出てきたことだし」
70cm以上の身長差で、優は私を見下ろしてくる。
その表情はとても真剣で、強い意志を持ったものだった。

優に連れられて来た場所、そこは最新設備の整ったスポーツジムだった。
「へ~こんな施設があったんだ。おまけにこんな早い時間だから貸し切りみたいだし」
かなり広いトレーニングルームに置かれる様々なトレーニングマシンに、私はついつい子供のように興味津々で見て回っていた。
「姉さん、そんなにはしゃいでると危ないよ」
後ろから、聞き覚えのある声をかけられた。
しまった…ついつい誰もいないからと安心してしまって、あんな子供っぽい姿を優に見られてしまった。
これは姉としての威厳が大変なことに!!
「べ、べつに、トレーニングマシンが珍しくてはしゃいでたわけじゃないんだからね!ただちょっと、テンション上がっただけなんだか…ら………って、優!?」
言い訳にもならないようなことを口走って振り向いた私は、言い終わる前に驚きの声を上げてしまった。
驚く私の目の前には、ここ最近着ていたジャージを脱いで、レスリング選手時代のシングレットという服を着た優の姿だった。
ただ、優が普通にシングレットを着ていただけだったら、私もここまで驚かなかったと思う。
ではなぜ驚いてしまったのかというと…優の身体が、格闘技の素人の私が一目で見ても分かるぐらい成長していたからだ。
レスリングをしていた現役時、逞しさと女性らしい柔らかさを併せ持っていた妖艶ともいえる肉体美が、相変わらず女性の私から見ても惚れ惚れするような色気を持ちながら、一回り、いや二回りは盛り上がった筋肉で覆われている。
その発達した筋肉のおかげで、着ているシングレットが今にも引き裂かされそうなぐらいパッツンパッツンになってる。
少し動くだけでミチミチと悲鳴のような音が聞こえるし、腹筋の部分なんてピッチリすぎて割れているのがハッキリ分かる。
おまけにただでさえメロンサイズの爆乳だった胸が、こっちも更に巨大に成長していてまるでスイカサイズになってて…うわ、シングレットから半分近くこぼれ落ちそうになってるじゃない…。
「優!ど、どうしたのよその身体!レスリングやってた時並み、いえ、その時よりも遥かに凄いじゃない」
「うん、ここ1ヶ月、あの頃の3倍ぐらいのトレーニングをしてたから…」
「3倍!?」
優の言葉に、私は更に驚かされる。
だって、レスリングをやっていた頃のトレーニングって、女子レベルでは物足りないから男子のオリンピックメダリストがやるようなトレーニングをこなしてたじゃない。
しかもそれだけじゃ足らないからって、特別練習もこなしてたのに…
「別に、手を抜いてたわけじゃないけどね。でもあんまりトレーニングをやりすぎて筋肉が付いちゃうと、体重がすぐに増えちゃうから…だからあれでも筋力が落ちない最低限に抑えてたつもりなんだ。食事だって我慢して抑えめにしてたし。それでも、どうしても成長が止まらなかったんだ…」
優の表情に、うっすらと陰りが見える。
こんな凄い身体をしていても、優は私よりも年下の、17歳の女の子なんだ。
「ごめんね、優…」
 私は、慰めるように優を抱きしめた。
 …まぁ、周りから見れば、抱き締めるというか巨木のような優の逞しい太腿にしがみついているようにしか見えないかもしれないけど。
「ね、姉さん!?」
「ごめんね………私、優がそこまで悩んでたのに、気付いてあげられなかった…」
 優の姉として、悩みながら必死に戦っていた優の気持に気付いてあげられなかったことに、悔しさや情けなさから我慢しようとしても眼から涙が溢れだしてくる。
 すると突然、そんな私の身体が、ふわりと持ち上げられた。
 持ち上げたのは、もちろん優だ。
 レスリングの現役時代、うずくまるようにして投げられないよう身構えていた100kgを超える男性レスリング選手を片手で場外に放り投げる怪力の持ち主だった優にとって、40㎏しかない私なんて子猫を持ち上げるような感覚なのかもしれない。
 あっという間に70cm以上あった身長差が無くなり、優の整った顔が私の真正面に現れる。
 そして優は、私の頭に片手を添えると、もはや片方だけでも私の頭より遥かに大きい巨大な膨らみへと成長しているその爆乳に、優しく埋めた。
 「…謝らないで姉さん。ボクはどんな時でも応援してくれた姉さんがいたから、レスリングも頑張れたし、アイドルを目指したいっていう夢に向かうことも出来たんだから」
 優しい声でそう言いながら、優は私を抱き締めてくれる。
 「本当?優はもう大丈夫?」
 「うん。ボクはもうしっかりと切り替えられたから。だからアイドルになるために、全力でトレーニングを始めたんだ」
 「そっか、よかった………って、ちょっと待って、優?」
 「え?なに?」
 押し潰されそうなほどの巨大な胸の間から無理やり顔を出しながら、私は不思議なことを言い出した優の顔を見上げる。
 「どうしてアイドルになるために、全力でトレーニングをすることになるの?」
 正直、私には、アイドルになることと、レスリング選手時代以上のトレーニングをすることが、全く繋がらない。
 そんな不思議そうな表情で質問した私を、優はゆっくりと床に下すと、真面目な表情で私に説明しだした。
 「この前GTS48の面接に行った時に感じたんだ。アイドルになるには、もっと個性が必要だって」
 「個性?」
 「うん。今はアイドルって沢山いるから、誰にも無いようなアピールポイントが、ボクにも必要だなって」
 う、うーん…なんとなく分かるような気がするけど…そもそもこれだけの巨体の時点で、十分個性的だと思うけど…
 「姉さんは今のままでも十分だろうって思ってるかもしれないけど、この前会ったかれんちゃんだって13歳で2m超えてたんだから、ボクよりも大きい人だってもっといるはずだよ。だからボクは、レスリングで鍛えたこの身体をもっと成長させて、アピールポイントにしようと思ったんだ」
 そう言って胸を張ると、優が身に着けているシングレットがミチミチと音を立てる。
 「そうやって目標を決めて全力でトレーニングを始めて、食べる量も増やしたら…この1ヶ月で自分でも驚くぐらい成長できちゃって。身長は10cmぐらい伸びたし、体重は40㎏も重くなったから…あ、もちろん殆ど筋肉だからね。一部はここにも集まっちゃったけど」
 そう言って目線を下げた先には、今にもシングレットを内側から引き割いてしまいそうなぐらい膨らんでいる爆乳がある。
 おのれ…同じ姉妹なのにこの差は…私なんて泣く子も黙るAカップの幼児体型だっていうのに!
 って、そんなことより、体重が40㎏増えたって、それ、私一人分じゃない!
 そんな筋肉が1ヶ月で身に付くって…ここ数年体重を増やさないために抑え込んでいた反動が、一気に爆発して成長に繋がったのかしら。
 そんなことを考えていると、優は立ち尽くす私の手を取って、ゆっくりと歩きだした。
 「それでね、今日姉さんに来てもらったのは…ボクが本気だっていうこと、見てもらいたかったんだ。それでまた、アイドルを目指すボクを応援してもらいたくて…」
 そう言って優が指さす先には、巨大なプレートを装着された、バーベルがラックに置かれていたあった。
 プレートの大きさは均一で、見てみると50㎏という数字が書いてある。
 そのプレートが左右合わせて30枚…50㎏×30枚っていうことは…1500㎏!?
 「優、1500㎏って…こ、こんなの持ち上がるわけないじゃない!それにもし途中で何かあって、バーベルが優の身体に落ちたりでもしたら!」
 私は無意識に、大声を上げてしまった。
 1500kgなんていう鉄の塊が、もし誤って落としてしまったりでもしたら、いくら優の強靭な身体だって、無事では済まないだろう。
 でも優は、ゆっくり身体をベンチに横たわせると、笑顔を浮かべながらとんでもないことを言った。
 「大丈夫だよ姉さん。これはまだ、ウォーミングアップだから」
 「………へ?」
 この10分の1の重量を持ち上げるだけでも、凄まじいことなのに…これがウォーミングアップ?
 信じられない言葉に呆然と立ち尽くす私に、優はシャフトに手を掛けながら私に顔向けると、片眼を瞑ってウインクを見せた。
 ああ、これはもし周りに他の女の子達がいたら、歓声があがっちゃうやつだ…。
 「まずは20回から始めるね。んっ、んっ、んっ、んっ………」
 1500kgというとてつもない重量のバーベルが、ギシギシと音を立てながら優の逞しい腕によって上下される。
 それに合わせて、優の巨大な爆乳を支える大胸筋が、徐々にその盛り上がりを増していく。
 バーベルを支える両腕も、ただでさえ太かった腕に筋肉が盛り上がり、その太さを増していく。
 元々身体にピッタリとくっついて今にもはち切れそうだったシングレットが、更に悲鳴を上げる。
 やがて一度も止まることなく、リズミカルに20回しっかりとバーベルを上下させると、優はゆっくりとバーベルラックに戻した。
 「はふぅん…だいぶ効いたかな…どうかな姉さん、ちょっとパンプアップしたよ」
 そう言って優は立ち上がると、体を起こし、両腕を頭の上で掴みながらグイッと胸を張って見せた。
 大胸筋と爆乳が強調される、グラビアアイドルのようなポーズ。
 明らかに先ほどよりもパンプアップしている優の肉体に、私はただただ唖然としながら見上げることしかできない。。
 「ふふっ、姉さん、これで驚いてたら大変だよ。次が本番なんだから」
 優は予備のプレートが置かれている場所に行くと、1枚50㎏あるプレートを次々と持ってきてはシャフトに取り付けていく。
 追加されたプレートは、左右合わせて10枚で500㎏。
 つまり初めの1500㎏と合わせると…2000㎏!
 そんな超重量のバーベルを準備して、優は再びベンチに横たわった。
 「それじゃ始めるね。んんんっ!はぁっ!んんんんっ!………」
 先ほどとは明らかに違う手ごたえに、優のバーベルを上下する速度はさっきより鈍い。
 だが、重量が増した分、優の身体に掛かる負担は先ほどとは比べ物にならないみたい。
 ミチッ、ミチチチッ………
 先ほど盛り上がりを見せた大胸筋が、さらに増えた付加により刺激され厚みを増していく。
 それに合わせて、強大な圧力により引き裂かれそうになるシングレットは、限界寸前にまで引き伸ばされている。
 「凄いよ優。これで10回!」
 「あうんんんっ!はふぅんん!わかったぁぁぁ!……」
 私の声が聞こえたのか、大声を上げて気合を入れながら回数を重ねていく。
 15回…16回……17回………18回………
 だが15回を過ぎたあたりから、極端にペースが落ちてきた。
 「あぁぁぁぁぁぁぁううんんぁぁぁ!!」
 そして19回目、バーベルは途中まで上がったが、そこから腕を伸ばすことができない。
 痙攣するかのように小刻みに震える腕から、優の身体が限界に近いことがわかる。
 もしもこのまま持ち上げることができず、バーベルが優に落下でもしたら…
 「な、何やってるのよ優!あと2回なんだから頑張りなさいよ!もっと鍛えて、アイドルになるんでしょう!」
 「うっ………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 今日一番の大声で気合を入れると、バーベルがまた上がり始める。
 凄い、あそこから持ち上げるなんて。
 これで19回目をクリア。
 でもここで一息ついたら今度こそ危ないかもしれない。
 「優、あと1回!頑張ってぇぇぇぇ!」
 「はぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
 私の必死の応援に応えるかのように、最後の気合を込めてバーベルが持ち上げられる。
 そしてそれに呼応するかのように、優の上半身が今日一番のパンプアップを見せる。
 ビリビリビリビリ!
 耐えに耐えてきたシングレットが、優の暴力的なパンプアップにとうとう弾け飛んだ。
 押さえの無くなった爆乳が、大胸筋の動きに合わせてこれまで以上に激しく暴れまわる。
 「んふぅぅぅ………はぁ、はぁ…とうとう…破けちゃった…かぁ。でもそれだけ…レスリングをやっていた時と比べてボクの身体が…成長できたってことだよね。どう姉さん、ボクの全力の身体…」
 息を整えながら、ベンチから体を起こした優はゆっくりと立ち上がると、私に身体を向ける。
 ジングレットが破けたため腹筋から上が露わになったその身体は、圧倒的な筋肉を身に付けつつも、巨大な爆乳が鍛えられた大胸筋によって全く垂れることなく、凄まじい迫力で前方に突き出されている。
 そのまま両腕を顔の横で曲げて力瘤を作って見せると、ただでさえパンプアップしていた腕に、ボコボコとメロンサイズの力瘤が盛り上がる。
 「す、凄い…現役時代の優だって十分凄かったけど、今の優とは比べ物にならない…。でも、大丈夫なの?身体苦しくない?」
 あまりのパワーとその肉体の成長ぶりに、私は優が無理をしているのではないかと不安になる。
 でも優は、ゆっくりと首を横に振った。
 「大丈夫だよ姉さん。確かにトレーニングは苦しいけど、もともと身体を鍛えることも大好きだったし。全力で鍛えることができなかった前よりも、すっごく充実してるよ!それに…」
 「それに?」
 「姉さんに久しぶりに応援してもらえたのが、本当に嬉しかったんだ」
 「え?私の応援?」
 意外な言葉に、私はつい聞き返してしまう。
 「うん、レスリングをやっていた時は、ここ数年試合にも出れなかったし、姉さんにだけは言うけど、男子のトップ選手だって一度組み合っただけで、ボクの敵じゃないって分かっちゃったから…。そうしたら姉さんも、あんまり応援してくれなくなったでしょ」
 そう、レスリングを始めた当初は、強くなることが嬉しくていつも楽しそうに練習に励んでいた優が、ここ数年はまるで機械のように事務的に練習しているようだった。
 レスリングを辞める決心をつけるために、非公式で行われた男子選手との100人組手の時だって、優は相手のタックルを簡単に受け止め、そのまま抵抗しようとする相手を無理やり持ち上げてからマットに叩きつけ、最後に抑え込むという方法だけで100人全て倒してしまった。
 そんな圧倒的なまでに強い優の姿に、いつしか私は自分の応援なんて必要ないと思ってしまい、頑張れと応援することが無くなっていた。
 「さっき姉さんが頑張れって言ってくれたから、力が漲って最後の2回のバーベルを上げられたんだよ。だから姉さん、これからもボクのこと、応援して欲しいな」
 優は手のひらを顔の前で合わせて、17歳という年齢相応の甘えるような笑顔で私に頼んでくる。
 その姿は女の子達から憧れ、凛々しくてボーイッシュな無敵のレスリング少女ではなく、たった一人の私の可愛い妹の姿だった。
 「し、仕方ないわね、妹のお願いなんだから、もし他にファンができなくても、私だけでも優のこと応援してあげるわ…」
 「ありがとう姉さん!」
 むぎゅぅぅぅぅぅ
 私の答えに歓喜した優が、勢い余って抱き付いてきた。
 爆乳と大胸筋が、私の頭を簡単に飲み込む。
 丸太のように太い腕が、私の背中ごと抱き締めていく。
 もし周りに人がいたら、私の小さな身体が優の巨体に飲み込まれたかのように見えるかもしれない。
 一応力減はできているようで痛みはないけど、これって結構苦しい…
 解放してもらおうと、何とか手の届く優の逞しい腹筋を叩こうとしようとしたが…
 「姉さん…ありがとう…本当大好き…だから…」
 かすかに聞こえた甘えるような優の声に、私は観念すると解放されるのを待つことにした。
 全く、こんな凄まじい身体してるのに、私の前では甘えん坊なんだから…
 しばらくして、優は私を解放してくれた。
 その表情は少し恥ずかしそうだけど、なんだか晴れやかなものだった。
 まぁ、この笑顔が見れただけでも良かったかな。
 「それじゃ、優。トレーニングはこれで終わりよね?そろそろ私も帰るから…」
 「えっ?待ってよ姉さん」
 そう言って帰ろうと歩き出した私の腕を、優はガシッ捕まえて引き戻した。
 「まだトレーニングは途中なんだから、帰っちゃ駄目だよ。これから他の筋肉も鍛えて、あと瞬発力と持久力も付けるトレーニングもするから…」
 「ええ!?優、いつも何時間トレーニングしてるのよ」
 「えーと、大体一日5時間はトレーニングしてるんだけど…今日は姉さんもいるから、倍にしてみようかなって…」
 「倍って…10時間!?無理無理、私、今日はお買い物とか色々出かけようと思ってたんだから!」
 そうだ、今日はせっかくの休みなんだから、午後から出かけようと思ってたのに!
 私は必死に逃げようとするが、優の怪力から逃げられるわけがない。
 「えへへ…姉さん、今日だけはとことん付き合ってもらうからね。次はこっちのマシンでトレーニングだから、応援してね」
 「こらー!話を聞けー!この筋肉バカ妹ー!」
 じたばたする私を笑いながら羽交い絞めにして、優は次のマシンへと向かって歩き出した。
 
 ………もう、私のお休み潰してまでトレーニング付き合わせたんだから、立派なアイドルにならなかったら承知しないんだからね!
  1. 2015/10/16(金) 00:39:01|
  2. GTS48
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GTS48-7

「さてと、次の人は・・・」
「なんだかすっごい久しぶりな気がしませんか?福山さん。」
引き続き一次選考中の事務所内。
何事もなく進めようとする福山と、なぜか妙な表情のかれん。
「久しぶりってほどのことないだろ。この前から1週間も経ってないけど。」
「そうかなあ、なんだかもう笹月さんと面接したのが3年以上前のような気が・・・」
「はははっ、どうしたんだ?そうしたらもうかれんも高校生になっちゃってるよ。」
「う~ん・・・なんだか変な感じ。」

「まあ、そんなことは気にしないで。次は波月美雪ちゃんだな。」
「次はこの外人のレディ・デカって人じゃないんですか?。」
「その子はまだ日本に来てないから最後にしようと思ってるんだ。」
「そうなんですか。GTS48ってまだデビューまでかかるんですか?」
「とりあえずは来年早々を計画しているけどね。」
「でもはっきりとした日にはなっていないんですね。」
「まあ、そうなるね。早くデビューしたい?」
「というか、ちゃんとした計画があるのかなって。福山さんは行き当たりばったりだから。」
「大丈夫だから。大船に乗ったつもりでいてくれよ。」
「わかりました。福山さんについていきますから。失敗したらしたで責任とってもらえるし。」
といいながら福山にウインクするかれん。
背筋にぞわっとするものを感じながら、
「まあ、そういうのはとりあえず置いといてもう時間だから波月さんを呼ぶよ。」
あわててドアの向こうに呼びかける。

「波月美雪さん、入ってください。」
「はい。」
ドアの向こうから可愛らしいが、少し低めの声が聞こえてドアが開いた。
そして・・・
2mのドア大きくくぐって、金髪の美少女が入ってきた。
「あっ・・・」
思わず福山が声を出してしまうほどその少女は大きく、そして美しかった。
2.5mの天井に頭がついてしまうほど背が高く、ドアの上端は彼女の胸の下になってしまっている。
「どうもはじめまして。波月美雪です。」
「はい・・・」
福山は上を見上げてぼーっと見とれてしまっている。
「福山さん!なにぼーっとしてるんですか!」
「はっ!ぼーっとなどしていない!俺はいたって普通だ。」
「どうですかね。どう見たって見とれてたような気がしますけど!」
福山をじとーっとした横目で見るかれん。
福山はその視線を感じながらあらぬ方向を向いて口笛を吹くような仕草をしている。
「あのーすわってもよろしいですか?」
美雪から声をかけられ、あわててそちらのほうに向きなおす。
「あっ、ちょっと待って。一度かれんと並んでもらえる?」
「えーっやだなあ。波月さんきれいだから・・・」
「恒例行事でしょ。そんなこと言わずに頼むよ。
「はいはい。しかたないなあ・・・」
しぶしぶ美雪のほうへと近づくかれん。
「うわあ・・・おっきいですね・・・私が胸のあたりまでしか届かないなんて。それにキレイ・・・」
美雪を見上げながら見とれるかれん。
「ありがとう。かれんさんもちっちゃくてかわいいわよ。」
「かれんがちっちゃいなんて・・・」
実際、かれんは美雪の胸のあたりまでしかないのだ。
どう見ても大人と子供といった感じになっている。
しかし、そのかれんも一般人と並べば大巨人なのだが・・・

「それでは、座ってください。」
「はい。それでは失礼します。」
そういうと美雪は用意されていた大きめの椅子に腰かけた。
大きめの椅子といっても2m50cm近くある美雪にとっては幼稚園児用の椅子に座った大人と
いった感じで、いかにもサイズが合っていなかった。
低すぎる椅子に座っているせいで足は急角度で上へと上がっていた。
「あっ、ちょっと椅子小さかったね・・・」
と福山が言うと、
「かまわないですわ。いつものことですし。そんな椅子もなかなかないでしょうしね。」
と美雪は答えた。
それを聞いて福山は、
(かれんですら大変なんだからまあそうだろうけどなあ。)とおもった。
「それでは、自己紹介してもらえますか?」
「はい。波月美雪です。18歳高校3年生。身長246cm、体重107kgです。ハーフなのでこの髪の色は地です。」
「そうなんだ。純日本人とは違うなって思ったけど。」
という福山の言葉を聞いた美雪は、
「私、そんなにみんなと違いますかね・・・」
と、ちょっと悲しそうな表情をみせた。
「いや、悪い意味じゃなくて。それだけきれいだってことなんだけど。もしかして気にしてたりします?」
「いえ、全然。気にしたことなんてありません。」
「そ、そうなんですか。(めっちゃきにしてそうなんだけど。)」
見た目には気にしてそうなものを感じながらも福山は面接を続けた。
「それじゃ、なぜGTS48に応募したんですか?」
「それは、条件的に私にあっているとおもったからです。」
「それは身長が高いということですか?」
「そうですね。それが一番大切なのでは?」
「まあ確かに応募条件に身長がありますからね。でもそれだけではアイドルはできませんよ。」
「と言われますのは?」
「ファンとのふれあいが一番大切なことですから、人を喜ばせるというか、人の笑顔が見たいって思える人じゃないと
続かないと思うんですよ。」
(福山さん、たまにはいいこと言うんだな。)とかれんは思いながら福山の横顔を見ていた。
(いつもエッチなことばかり考えているんじゃないんだ。)と失礼な事も考えていた。
「どうですか、波月さんそういう気持ちはありますか?」
「・・・あると思います。(私だって人の役に立ちたい!)」
クールで表情がわからない感じで美雪は言った。
(う~ん・・・納得していないのかな?年の割にクールで感情が読みにくいな。)と福山は思っていた。
「例えば、握手会みたいのをすると思います。そのときあなたはどのような対応をしますか?
実際に私がファンだとおもって対応してみてください。」
と福山は言うと美雪のほうへと近づいて行った。
美雪は立ち上がり、
「わかりました。」と言った。
「じゃあ、握手をして声をかけますから。何か返してくださいね。」
そういうと福山ははるか上にある美雪の奇麗な顔を見上げ、上に腕を差し出した。
それを受けて少し戸惑いながら、美雪は両手で福山の手を包んだ。
「いつも応援してます。これからも頑張ってください。」
と福山が声をかけると、目線をそらして横を向きながら
「あなたに言われなくても頑張るわよ。あなたも頑張ってね。(ありがとうございます!これからも頑張ります!)」
と美雪は言った。福山は苦笑しながら、
「波月さん、その言葉はないんじゃないの?それに横を向くのはどうかと・・・」
「あっ、すいません。こういうの慣れてないから・・・」
そういうと手を握ったまま福山の目を見つめた。
福山は見つめられるとドキッとしながら、
(なんだかとてもセクシーな感じがするな・・・見つめられると溶けちゃいそう・・・)と思っていた。
その二人の様子を眺めていたかれんは、
(これ、なんなんだろ。福山さん手を握りたかっただけなんじゃ・・・それにしても)
「ねえ、いつまで手を握り合ってるんですか?本番ではそんなに長い握手はないんじゃないですか?」
「そうだね、とりあえず手を放してくれます?波月さん。」
「えっ、でも、こんなんじゃ喜んでもらえないんじゃ・・・」
と手を離さない美雪。
かれんは、それを見ながら
(どういうことなの?なんで手を離さないの?ちょっとびっくりさせてみようかな・・・)
「あっ!波月さんの足元にゴキブリが!」
と叫んだ。


「きゃ~っ!!!!!!ゴッ、ゴキブリ!いや~~~~~~!」
と美雪は今までのクールな立ち振る舞いからは想像もできないぐらいの大声で叫んだ。
「うわっ波月さんおちついて~。」
美雪は握手したままの手を離さず、そのまま上に引き上げ福山を宙づりにした。
そして、福山の手を放し、下におろしたかと思うと覆いかぶさるように抱き着いた。
「いや~~~~~助けて!福山さん!」
と、美雪は叫び続ける。
しかし、助けを求めた福山は美雪に抱きしめられて顔は美雪の胸の間に埋まって声も出せない状況だ。
声も出せないどころか、息もできない状況で福山は美雪の胸に触れてうれしいと言ってられないぐらいだった。
それを見ていたかれんははっとして、二人に近づき
「波月さん!ゴキブリはもうどっかいっていませんよ!福山さんを放して!福山さんが死んじゃう!」
と美雪と福山を放そうとしながら叫んだ。
美雪はなんとか落ち着いて、福山を開放し地べたに腰を下ろしたままかれんに向かって涙目で
「ほんとにゴキブリいないの?ほんとに大丈夫?」
「大丈夫ですよ。もういません。もうどこにもいませんから。」
と言いながらかれんは美雪に肩を貸し、椅子に座らせた。
そして床にうつぶせで倒れている福山に近づき、
「大丈夫ですか?福山さん!しっかりしてください!」
と言いながら福山を仰向けにすると・・・


「いい匂い~柔らかい~」
と寝言のようにいいながら満面の笑みを浮かべながら気を失っている福山をみたかれんは
「何してるんですか!起きなさい!」
と大声で叫んだ。
「はっ!朝か?どうなってんだ?、うわっ!かれん!なぜ俺の部屋に?」
「ここは福山さんの部屋じゃありません!しっかりしてください!まだ波月さんの面接の途中です!」
「へ?そうなの?どうなってんの?何があったの?」
そしてパニックで状況がわかってない2人にかれんから説明が行われ・・・


「ほんとに今日はすいませんでした。取り乱してしまったようで・・・」
「いや、意外な一面が見れたのも収穫だったから・・・あまり気にしないで。」
「わかりました。それでは失礼します。」
その広大な背中を縮こまらせて美雪は部屋から出て行った。
「いや~今日はなんだかいろいろあったようなきがするな~」
「福山さんは波月さんの手も握れたし、抱きしめてもらえたしいい日でしたね!」
「あれはアクシデントだろっ。やろうと思ってしてるんじゃないから。」
「でもそういうことを期待してこういうことをしているとしか思えないんですけどね。」
「そんなわけないだろ。俺は純粋にアイドルグループのためにだな・・・」
「ほんとうですか~?すっごい怪しいんですけど。」
とかれんはいうとじとっとした横目で福山を見た。
「まあ何をするにしてもトラブルはあるもんだから!これからもがんばっていこ~」
(もっと記憶がはっきりしてればな~おしいな)と思いながら、その日の面接は終了した。
  1. 2015/10/12(月) 04:13:09|
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GTS48メンバー白竹玲乃

【名前】       白竹玲乃(しらたけあきの)
【年齢】       10歳(小学4年生)
【出身地】      福岡
【身長】       323cm
【体重】       355kg
【外見的な特徴】   靴のサイズ65.5㎝ 巨乳 脚が非常に長い
【好きなもの】    お兄ちゃん(白竹雄一:しらたけゆういち) 料理を作ること
【嫌いなもの】    福山さん お兄ちゃんに害をなすもの 怖いこと全般
【アピールポイント】 走るのがめちゃくちゃ速く自転車ごときでは簡単に
           追いつかれるレベル。時速70kmに近いとか…。知能も同年代と比べて非常に高い
           ※ヤンデレ
【その他プロフィール】兄にGTS48に入ることを勧められ簡単に入ることを決意。
           ただ、それは兄が自分から少しでも遠ざける為の作戦であったが、それは裏目にでてしまい
           距離を置いてしまったことで兄への気持ちがさらに増す結果となってしまう…。
           中身はまだまだ子供なので勝手な行動をよくとってしまいがち、その度福山に怒られ
           かなり嫌っている。(ほとんど家に帰ろうとし説教される)
           入ろうと考えた理由はもう一つあり両親も含め身内や親戚がおらず兄が一人で妹の面倒をみていたこともある。
          (両親の貯蓄+バイト代を切り崩しながらの生活している)
           プライドの高い兄は妹には大丈夫と言っているが
           高校に行きながら寝ずにバイトを掛け持ちしている兄の姿を見て少しでも
           負担を減らしてあげたいという気持ちがとても強かった
           今の異常な執着も兄のそんな姿を見てきたことが原因だろう。

           ちょっと天然で話を聞かないことも多いが
           たまにめんどくさくてわざと聞こえてないふりなどもする。

           料理を作るのは好きだが最高レベルに下手くそである。いや下手とかいう次元の問題ではなく
           臭いで蛍光灯が割れ周辺住民が気を失うほど恐ろしいものをつくるという
           兄はよく食べさせられ毎回死にかけてる(妹の量に合わせてるので量も凄まじい)

           アイドル活動には特別興味はない感じ……。

【やらせてほしくないこと】長時間のお仕事 怖いこと全般
白竹玲乃
  1. 2015/10/04(日) 03:02:41|
  2. GTS48メンバー
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